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私と旦那と相方そして愛犬ラケのヲタクな日常です。
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大変お待たせ致しました!!
いやはや、またしても私が遅かった……ort

リク内容は【カイメイ】です♪
この2323のキリバン、偶然かはたまた必然だったのか、
私と相方がmiccaさんのお宅に遊びに伺った時にmiccaさんが踏まれました(笑)

それではつづきからご覧下さい!

(絵:沙九羅)

相方は闇の王からです。どうかな?ちゃんとカイメイですよね(笑)
さて、私はカイメイ小噺を書いてみました。甘さは読んだ方次第?では、どうぞ。




「……え?」

一瞬、ミクが何を言ったのか理解出来なかった。
口に運びかけたままのマグカップを、危うく落としかけるし。
そんな私の姿が可笑しかったのかクスクス笑いながらミクは、もう一度同じ質問を繰り返した。

「だから、お兄ちゃんのどこが好きなの?」

Her favorite boyfriend


「何でそんな事、聞きたいわけ?」

「べつにぃ~ただ、何となく……」

ここは私達のマスターがよく使う録音スタジオの控え室。
いつもサボってばかりのマスターが珍しくやる気を見せて、私とルカ、カイト、ミクにリンとレン、そしてがくぽ君の六人の曲を録る事になった。まず個々の部分を録って今は、男性陣のパートを録音している。
普段手を抜いている分、一度本気になると私達のマスターは凝る。
それはもう凄い。いつだったか、レンが粘着質だって言ってたっけ……
ふと、ガラス越しに見えるブースに目をやれば何やらカイトが怒られている。
ポカポカとマスターに、楽譜で頭を叩かれたりしている姿に呆れつつも目を細めてしまう。

「リンちゃんは優しいところで、頭なでてくれるのが好きなんだって。
 因みにレン君は、なかなか答えてくれなくて最終的に
 『ツッコミどころ満載なとこだ』って叫びながら逃げられちゃった。それから……」

「あんた、全員に聞いたのね……」

「お姉ちゃんの逃げ道、なくそうと思って☆」

「……そうですか」

「……そうですよ?んで、がくぽさんは『器の大きいお人だ』って
 言ってたけど……因みに私は優しいところと笑顔が好き。」

「器が大きい……ねぇ?」
チラリと録音ブースに視線をやれば、柔らかな笑顔を浮かべて
カイトが歌っている。
歌うことが本当に好きなんだって解る。

「あ、そうそう!ルカお姉ちゃんには『イジメ甲斐があるところ』って、すっごくイイ笑顔で言われました」

「……」

「はい!お姉ちゃんの番です!」

「そうねぇ……」

眼を閉じて考えてみる。
私はカイトの何処が好きなんだろう?
優しいところ?笑顔?案外、面倒見が良いところ?
……好き、だけど。
イチバンスキナトコロ……

「声、かな?」

「声?」

「そう、声。歌声も、笑い声も、怒ってる時の声も……全部好きよ」

「……だって、お兄ちゃん♪」

「えッ!」

慌てて目を開けば、録音ブースから出て来ていたカイトが、
瞳をうるうるさせながら私を見詰めていた。

「め、めいちゃ~~~~~~~~~~ん」

「こ、こら!皆が見てるでしょ!!離しなさいッ!!」

「俺も、めーちゃん大好き~~~~~」

叫びながらガシッと私を抱きしめるカイトを何とか引き離そうとするけど、
なかなか離れない。

「良かったね~お兄ちゃん」

「イチャつくのは俺たちのいない所でしろよ」

「幸せそうでなにより」

「いつもの事だろ?さて、休憩休憩」

「ちょ、置いてかないで!!カ、カイト!こら!」

「め~~~~~~ちゃ~~~~~ん」

マスターが呆れたような顔して皆を連れて出て行く。
2人で残されても未だ私を離さないカイトに溜息が一つ出た。

「あ、ゴメンね。でも、すごく嬉しかったから」

「解ってるわよ」

「ん。めーちゃん、好きだよ」

さっきまでとは違い、優しく抱きしめてくるカイトの腕をポンポンと軽く叩く。

「好きだよ」
「うん」

「大好き」
「ありがとう」

「愛してる」
「……うん」

そっとカイトの腕を外し、振り返る。
泣き笑いのような顔で私を見詰めるその頬に手を伸ばし、触れる。
私の手を包むようにカイトが静かに手を重ねた。

「私も、好きよ」
「うん」

「大好きよ」
「ありがとう」

「……愛してるわ」
「俺も、愛してる」

小さく背伸びしてキス。

「さ、皆の所に行くわよ」

「…………」

「カイト?」

「もう一回、ダメ?」

たまには良いかなって思ってもう一度、唇を寄せたその時、ガチャリと音がして扉が開いた。

「え?」
「あ」
「気にしないで、楽譜忘れただけだから」

固まったままの私達の横をさっと通り過ぎ、ルカがテーブルに置かれた楽譜を手に取り
また部屋から出て行こうとする。
その間も私達は固まったままだ。
扉を閉める直前、振り返ったルカが思い出したかのように片手をあげて
にこりと笑う。

「次からはカギを掛けることをお勧めするわ」

口をパクパクさせた私達にそれじゃ、とそれはそれは綺麗な笑顔を残してルカが扉を閉めた。

「……えっと、めーちゃん?」
「こ、」
「こ?」

「この、バカイト!!!」

「俺!?」
「うるさ~~~~~~い!!!」

 

 

 


本当はイチバン好きな声がある。
夜が明けきれない頃。
貴方の腕からすり抜けた私を呼ぶ声。
いつもりよ少し低くて、掠れた声で私の名を呼ぶ。

「……メイコ」


私だけが知っている貴方の声。

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