大変お待たせしました!!
やっとこさ、出来ました。
相方はとっくに出来てたのに、私の駄文の完成が遅かったOTL
こ、これでいいですかね?
ワタシニデキルセイイッパイヨ?(笑)
リクは【甘~いタケヒカ】でした。
あ、甘いかな?甘いといいな……。
それではつづきからご覧下さい。
miccaさん有難うございました!!
2323も頑張るぜ!
「…………」
「…………」
「あ、あのね!これは、その」
「うん、大丈夫」
「えっと、その、お兄ちゃんが!!」
「太一さんが?」
「そっ、そうなの!お兄ちゃんが、置いてったの!!」
「そっか、太一さんが……」
「そう、お兄ちゃんが……」
俯きながらモジモジと指を動かす姿が可愛くて、軽く理性が飛びそうになった。
(太一さんG☆J)
ここは八神家の台所。
何で僕がここに居るのかと言うと、太一さんの独断と偏見、そのほか諸々で
【選ばれし子供達クリスマスパーティ】が行われる事になって、くじ引きの関係で僕とヒカリちゃんが
ケーキ係に決まり(大輔君が文句タラタラだったけど)本番前に一度、
練習で作ってみようって事になったからだ。
ここまでは普通。
今日は日曜日で、家族みんな出掛けるから私の家で作ろうって誘われて、
お茶をご馳走になって、いよいよケーキ作りに取り掛かろうかって話になった。
エプロン取ってくるねってヒカリちゃんが自分の部屋に戻って、
僕も家から持ってきたエプロンを取り出した。
ここまでも普通。
「な、なにこれ!!!」
それは、僕がエプロンを付け終わったと同時に聞こえてきた。
ビックリするぐらい大きな声だったから、慌ててヒカリちゃんの部屋へと向かう。
「どうしたの?大丈夫?」
軽くノックをしながら扉の向こうへと呼びかけると、ドタバタと音がして
慌てた様な声が聞こえてきた。
「あ、や、大丈夫!なんでもないのッ!!」
「本当に?」
「う、うん。驚かせちゃってゴメンね」
「別にいいよ。じゃ、僕は台所に居るね」
「ま、まって!!」
僕が立ち去りかけると、慌ててヒカリちゃんが呼び止めた。
「そ、そのね?私の、エプロン、少し……変だけど、笑わないでくれる?」
「……?うん」
「それで、その、私がいいよって言うまで目を閉じて待っててくれる?」
「解った。目を閉じて待ってるよ」
「ごめんね。ありがとう」
この間遊びに来た時は、かわいいヒヨコのエプロンしてたけど、どうかしたのかな?
なんて思いながら僕は台所に向かい目を閉じてヒカリちゃんを待った。
それから5分ぐらいしてパタパタとヒカリちゃんが廊下を歩いてくる音がした。
「ま、待たせてゴメンね。戸惑っちゃって……」
「大丈夫だけど、どうかしたの?目、開けてもいい?」
「……うん」
不思議に思いながら目を開けた僕の眼前に飛び込んできたのが、ヒカリちゃんのその姿。
(絵:沙九羅)
所謂、メイド服。
どこからどう見ても、メイド服。
そして、冒頭の2人に戻るわけ。
「いつもは、ヒヨコのエプロン使ってるんだけど、それが無くて変わりに、
この服とメモが置いてあったの」
恥かしさのあまり、顔どころか首筋まで真っ赤にしてヒカリちゃんがメモを差し出した。
太一さんが残していったそのメモ用紙には、こんな一言が書かれていた。
【これが兄として、してやれる精一杯(笑)】
兄としてって……。
意味が解らないよ、太一さん。
それに(笑)って……。
そのメモを手に呆然とした僕を見て、ヒカリちゃんが泣きそうな声を出した。
「や、やっぱり変だよね。もぅ、お兄ちゃんのバカ……」
「そんな事ないよ。とってもカワイイし、すごく似合ってるよ」
「……ホントに?」
「うん、すごくカワイイ」
「あ、ありがとう」
兎にも角にも、かわいいメイド姿のヒカリちゃんと二時間ぐらいケーキ作りに励んだ。
スポンジが膨らまなかったりと結構大変だったけど、どうにかクリームを飾り付け終わって
ホッと一息ついた。
「結構、大変だったね」
「うん。でも、ちゃんと出来た」
出来てよかったと、笑うヒカリちゃんの頬っぺたにクリームが付いていた。
さっき、悪戦苦闘してたからなと思い出して小さく笑う。
「そうそう!タケル君、すっごく手つきが良かったね!」
「そうかな?」
「うん、すっごく。まるで、パティシエみたいだったよ」
目をキラキラさせて僕に笑いかける。
「ありがとう、でもね?」
僕はくすっと笑ってヒカリちゃんの頬っぺたへ手を伸ばす。
不思議そうにしていた彼女に、クリームの付いた指先を見せると、
目をパチパチさせて真っ赤になった。
そんな彼女に軽く目を細めて、口に指先を含みゆっくりと舐める。
「ん、甘いね」
「…………」
真っ赤になったまま俯く彼女に近付き、そっとその耳に囁く。
「僕、本当は、味見が得意……なんだ」
「……っ」
そのままそっと抱きしめて押し倒した床に、ひらひらとメモが舞い落ちた。
裏返しに落ちたその紙に書かれていた言葉は、
「食べ過ぎ注意」
それは、ちょっと聞けないかも。
だって、こんなに甘いお菓子があるんだから……。
……って、ぎゃー!!!
こんなんで、本当に良かったのか!?
大丈夫?ねえ?
タケヒカになってる?どうなの?
軽くトリミダシテオリマスガ……。
タケヒカ好きに殴られそうで怖いです。
愛は込めた!